今年の夏は虫刺され痕を残さない!虫刺され徹底予防&対処法

今年の夏は虫刺され痕を残さない!虫刺され徹底予防&対処法

レジャーやイベントの多くなる夏。プールや海、花火…楽しいイベントに心躍らせている人も多いでしょう。しかし、夏は蚊が多くなる季節。腕や脚などの露出も多くなるため、虫刺されに悩まされる人も少なくありません。
そこで今回は、虫刺されの予防法と虫に刺されたときの対処法を詳しく解説します。

蚊に刺されるとなぜ痒くなるの?刺されやすい人とは?

蚊が人を刺す仕組みと刺されやすい人の特徴を見てみましょう。

蚊に刺されるとなぜ痒くなるの?刺されやすい人とは?

「産卵」のために刺し、「唾液」によって痒くなる!

蚊が人を刺すのは、人の血を吸い取って産卵のために必要な栄養分を補うためです。
蚊が生きていくにはエネルギー源として糖分が必要で、花の蜜や樹液を吸って生活しています。しかし、産卵にはより多くのエネルギーが必要であるため、人の血を吸って栄養分を吸収するのです。

この際、蚊は針を人に皮膚に刺し込みます。非常に細い針であるため、痛みを感じることはありません。しかし、蚊は針を刺し込むと同時に、吸い上げた血液が固まらないような成分を含む唾液を注入します。蚊の唾液にはかゆみを引き起こす成分も含まれるため、蚊に刺された部位に強いかゆみが生じるのです。

蚊に刺されやすい人の特徴は?

蚊はほとんど目が見えません。人の肌から放出される二酸化酸素・体臭・体温を敏感に感知して、「吸血」する人を見つけていると考えられています。

具体的には、運動や飲酒、喫煙などによってより多くの二酸化炭素が排出されている人、汗を多くかいて体臭がある人、体温が高めの人が蚊に感知されやすく、その分、刺されるリスクも高くなります。汗っかきで体温が高めの人は、蚊に狙われやすいと考えてよいでしょう。

虫刺され予防策

虫刺され予防策

では、虫刺されを予防するにはどのような対策を行えばよいのでしょうか?

虫よけ剤の正しい使い方と選び方

虫刺されを予防するには、正しく虫よけ剤を使用することが大切です。
虫よけ剤には、「イカリジン」や「ディート」と呼ばれる成分が含まれており、虫が人を感知する機能を混乱させる作用があります。強い虫刺され予防効果があるため世界中で広く用いられており、人への安全性も確認されていますので安心して使用することができます。

ただし、「ディート」は12歳以下の子どもには刺激が強いため、お子様には通常よりも濃度が薄く作られた専用のものを使用し、使用回数を守るようにしましょう。

現在、虫よけ剤にはスプレーやジェル、ローションなど様々なタイプのものが販売されています。いずれも虫よけ効果は高いため、お好みのタイプのものを選ぶとよいでしょう。スプレータイプは手を汚さずに使用できるので便利ですが、塗りムラができやすいので注意が必要です。肌に噴霧した後は軽く手でたたいて肌になじませるようにしましょう。

また、スプレータイプのものは吸い込んでしまうこともありますので、子どもや喘息気味の人はジェルやローションタイプがおススメです。

日常生活上の注意点

虫刺されを予防するには日常的な習慣にも注意しましょう。
まず、草むらや川辺など虫の多い場所に行くときは長袖や長ズボンなど、肌の露出が少ない服装を心がけることが大切です。ついつい露出が多くなりがちな夏ですが、虫刺されを防ぐには衣類で隠すことが一番です。

もちろん、熱中症には十分注意してこまめな水分補給も忘れずに行いましょう。

その他にも、皮脂の分泌を促して体臭を助長するような脂質の多い食生活、喫煙習慣なども改める必要があります。また、室内では空調を利用して適度な室温や湿度を維持し、自宅周りにバケツや空の鉢植えなど水たまりができやすいものは置かないようにしましょう。

刺されたときの処置法と注意点

刺されたときの処置法と注意点

次に、虫に刺されてしまったときの対処法と注意点を見てみましょう。

市販薬の使い方

多くの虫刺されは治療することなく自然に治ります。しかし、非常に強いかゆみを引き起こす場合には、掻きむしることで傷が残ってしまうことも少なくありません。このような事態を防ぐためにも、かゆみなどを伴う虫刺されには薬を使うのがおススメです。

わざわざ病院に行く必要はありませんが、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬や炎症を抑えるステロイドなどの成分が含まれた虫刺され用の市販薬を使用しましょう。軟膏や貼付剤などのタイプがありますが、効果に大きな違いはありませんのでお好みのものを選ぶとよいでしょう。

薬以外でかゆみを抑える方法は?

虫刺されのかゆみを和らげるには、薬の使用以外にも次のような対処法がおススメです。
・患部を冷やす
・患部を流水で洗う

というのも、かゆみを引き起こす「ヒスタミン」は毛細血管に作用することで血液の成分を血管の外に漏れ出させ、その成分が周辺の神経に作用することによってかゆみを引き起こします。このため、患部を冷やしたり、流水で流すことによって毛細血管を収縮させ、ヒスタミンの作用を抑制することができるのです。また、冷やすことで「冷たい」という感覚が先行して気が紛れるとも考えられています。

虫刺されでも受診した方がいい?その目安は?

たかが虫刺され…と思っていても、中には病院での治療が必要な場合もあります。
とくに、強く掻きむしった後に痛みや腫れが続いたり、同じような発疹が広がった時は注意が必要です。掻きむしることで、爪や皮膚に潜んでいた細菌が感染し、「伝染性膿痂疹(とびひ)」を発症している可能性があります。

ここまで悪化してしまうと抗菌薬などによる治療が必要となりますので、できるだけ早い段階で病院を受診しましょう。

また、数日たっても腫れがひけない、固いしこりができている、発熱がある、というような場合も何らかの感染症にかかっている可能性がありますので病院で診てもらいましょう。

まとめ

夏に多くの人が悩まされる虫刺されは、適切な対処を講じることで予防・改善することができます。今回ご紹介した方法を実践し、楽しい夏を過ごしましょう。

参考

日本皮膚科学会 虫刺され>>
蚊にさされやすい人の特徴>>
蚊に“好まれる”人の特徴とは>>

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成田 亜希子

成田 亜希子

弘前大学医学部卒。大学卒業後、育児を経て一般内科医として勤務。公衆衛生分野にも携わり、感染症対策や健康づくりにも従事。国立医療科学院や結核研究所での研修も積んでいる。 主な所属先:日本感染症学会、日本内科学会、日本公衆衛生学会