ぽっちゃり女性専門写真家の写真展【ボディポジティブとかじゃない展】が下北沢で開催

ボディポジティブとかじゃない展

ぽっちゃり女性専門写真家として活動するPokoさんによる写真展【ボディポジティブとかじゃない展】が、2020年1月27日~2月2日、下北沢バロンデッセアートギャラリー(東京都世田谷区北沢2-30-11 3F)で開催中です。写真展にはAlinomaモデルとして活躍するエマちゃんも参加しています。

「ボディポジティブとかじゃない展」のモデルさん達

今回はPokoさんご自身に、写真展開催の経緯やタイトルに込められた想い、そしてぽっちゃり女性の魅力についてお聞きしました!

“とかじゃない”に込められた想い

Pokoさんはもともとぽっちゃりした女性に魅力を感じていたのだそう。しかし、ぽっちゃりした女性たちがさまざまな偏見や価値観の中で苦しんで生きてきたことを知り「存在自体の美しさを広めることで無駄な偏見をなくしたい」と2011年、ウェブサイト【トウキョウMIOLI堂】を開設。そして2012年より『ぽっちゃり女性専門写真家』を名乗るようになりました。

ぽっちゃり女性専門写真家Pokoさん

【トウキョウMINOLI堂】を運営するぽっちゃり女性専門写真家のPokoさん

――今回の写真展のタイトルは「ボディポジティブとかじゃない展」ということですが、このタイトルにはどんな意味を込めているのでしょうか。

Pokoさん:僕は社会的な意味も込めて、写真展のタイトルには“ボディポジティブ”という言葉を入れたいと考えていました。しかし、その話をした際に(今回モデルを務めている)当事者であるアンちゃんに、「私たち自身はステレオタイプな意味でのボディポジティブとして見られたくない。今はそうしたブームもあるけれど、ちゃんと私たち自身を見てほしいと考えている」と言われたんです。
その考えを知って、“とかじゃない”というワードを入れることにしました。これは「ボディポジティブじゃない」と否定しているわけではなく、“とかじゃない”とすることによって「それだけじゃない」という意味を込めています。なので、ぽっちゃりした女性がモデルの写真展でありながら、体型ではなく、それぞれの個性がテーマになっているんです。

(後ほどアンちゃんにも話を聞いてみると、「Pokoさんから最初に“ボディポジティブ”というタイトル案を聞いて、自分は違和感を持ったんです。そして『なんでボディポジティブというワードが嫌なんだろう』と考えたときに『(自分は)そういうんじゃない』と思って。私は30年以上これで生きてきているし、ボディポジティブという言葉が出てくる前からずっとポジティブだったし(笑)。なので、タイトルに“とかじゃない”を入れてもらいました。もちろん、ボディポジティブという言葉やブームによって前向きになれる女性がいるのであればそれは素晴らしいことです。だけど、私自身はその型にハマりたくないな、と思ったんですね」と教えてくれました)

ボディポジティブとかじゃない展のコンセプト

――Pokoさんは、ぽっちゃりした女性どのようなところに魅力を感じていますか?

Pokoさん:僕が感じているのは『母性的な魅力』です。子供にとって母親は相対的に大きく感じる存在ですが、大人になった我々にとっては、ぽっちゃりした女性はそうした母性を感じ安心できる存在だと思っています。しかし正直に言うと、僕自身はそうした「母性的な魅力」を素敵だと思っていますが、こうした場で口にしていいものか…それは彼女たちに役割を押し付けることになってしまうのではないかと思うこともありますから。「母性」は一方的に僕が感じていることであって、「ぽっちゃりしていること」と「母性的であること」は関係ないのだということを忘れないようにしています。

――Pokoさんがぽっちゃり女性の写真を専門家として撮るようになった理由を教えて頂けますか?

Pokoさん:僕自身、もともとぽっちゃりした女性が好きだったこともあって、恋人との日常をよく写真に収めていました。何気なく過ぎていく日常も、写真を撮り続けることで意味を持ち「作品」になっていくことがあります。そうした延長線上に今があるという感じですね。

【トウキョウMINOLI堂】を運営するぽっちゃり女性専門写真家のPokoさん

――写真展の作品は4人のモデルさんたちそれぞれの魅力が表現されていて素敵でした。モデルさんごとにどのようにコンセプトを決めているのでしょうか。

Pokoさん:僕は写真の内容についてはできる限りモデルさんに提案してもらうようにしています。「こういう写真が君には似合う」と決めつけたり「こういう表情をしてほしい」「こういうポーズをしてほしい」と指定したりすることもほとんどありません。その人らしさを大切にすることを撮影の基本にしています。例えばモデルさんと一緒に街を歩く中で撮影するのであれば、普通に立っているだけの姿とか、あるいは「どういうポーズがいいんだろう」と戸惑っていたらその表情もまた魅力だなと感じてシャッターを切ります。テーマを固め過ぎずに撮影に入り、撮れていく写真からテーマが見えてくることが多いかもしれません。
今回の写真展の作品は、モデルさん側からの提案中心にコンセプトが固まっていきました。(モデルの)ドルちゃんの場合は明確なテーマが決まっていたので、僕はただそのとおりに撮った感じです。エマちゃんの場合は(故郷である)「フィリピンに一緒に来ます?」と言われたので帰省に同行して撮影を行いました。

――今回の写真展では、4人のモデルさんが「どんな女性で、どんな『人生の窓』なのか、あなた自身の目で写真を見て、感じ取ってほしい」とメッセージの記載がありました。この『人生の窓』は何を表しているのでしょうか。

Pokoさん:これも、アンちゃんが提案してくれたテーマなんです。この窓という表現には、それぞれの見えている世界が違うということ、そして自分とは違う世界の見え方、人との違いという意味が込められています。

ボディポジティブとかじゃない展モデルアンちゃん

アンちゃん =オレンジの窓:自分を一言で表すとしたら?『ポジティブ主義』

ボディポジティブとかじゃない展モデルエマちゃん
エマちゃん =ピンクの窓:自分を一言で表すとしたら?『ありのままの私』

ボディポジティブとかじゃない展モデルソンミちゃん

ソンミちゃん =すみれ色の窓:自分を一言で表すとしたら?『ガラスメンタルの北京ダック』

ボディポジティブとかじゃない展モデルドルちゃん

ドルちゃん =黄色の窓:自分を一言で表すとしたら?『つまらない私に用はない』

――最後に、「colorear(コロレア)」読者へのメッセージをお願いします!

Pokoさん:僕はぽっちゃり女性を10年以上撮影してきて、多くの女性が「着られる服がない」と話すのを聞いてきました。自分に合う服がないということは、「社会に生きる一員として認められていない」と感じるだろうなと思ってきました。服は、自尊心に直結するものだと思っています。だからこそ、自分に合うサイズがあり、満足できる素敵な服があることが、生活の充実の繋がっていくだろうと思っています。なので今回、Alinomaさんが写真展の中で試着会を開催してくれることは、僕としてもとても嬉しいことですし、皆さんにファッションで人生をもっと楽しんで欲しいなと願っています。

ボディポジティブとかじゃない展会場

写真展「ボディポジティブとかじゃない展」は、1月27日(月)〜2月2日(日)に東京・下北沢で開催。期間中の1月31日(金)・2月1日(土)には、Alinomaのアイテムの展示&試着会も実施されます(会場での現品の販売はございません)。
この機会に是非、写真展に足を運んでみてください!

ニッセンの大きいサイズ一覧はこちら>>
Alinomaの大きいサイズ一覧はこちら>>

こちらの記事もおすすめ

記事が気に入ったら 記事が気に入ったら

colorear編集部

colorear編集部

プラスサイズの女性のためのライフスタイルマガジン。毎日のコーディネートのヒントやきっかけ、専門家によるお役立ち情報、グルメ情報など、毎日に彩りを添えられるような情報をお伝えしてまいります。