今さら聞けない喪服のマナー。ぽっちゃりさんにおすすめの喪服って?

時を共にした大切な方とのお別れ。最期のお別れの儀式では、葬儀・告別式、お葬式・お通夜に参列し、喪主・親族・一般参列者が故人をお見送りします。参列する上では、最低限の“マナー”と各儀式や年齢に相応しい“服装”があります。

今回は各儀式での「今さら聞けないマナー」から体型変化で悩まない「ぽっちゃりさんにおすすめの喪服」まで解説していきます。

喪服のマナーについて再確認。 正喪服・準喪服の違いはなに?

喪服は、格式順に「正喪服」・「準喪服」・「略喪服」があり、各儀式に相応しい喪服の着用が必要とされます。
まずは、格式順に喪服の種類と違いを再確認し、年齢に応じて持っておくべきアイテムから、タブーとされるマナーまでをチェックをします。

正喪服(高い格式)

喪主や親族、故人主催側の服装 葬儀、告別式、一周忌などの法要
服装:黒色、光沢無し、装飾無し長袖がベース

[喪服]ワンピース(膝下丈~くるぶし丈)、スタンドカラーのジャケット、黒ストッキング

黒色に限られ「光沢」or「透け」のない無地の素材感。
無地に近いジャガードや紋織りなどの高級な素材感も選択肢内ですが、装飾性を極力減らします。
また襟詰まりのジャケットは、最も高い格式の服装としての軸となる必要要素でもあります。

準喪服(一般格式)

一般参列者の服装 お通夜、お葬式(葬儀や告別式でもあり)
服装:黒色、小装飾長袖がベース*リボン・レース・ベロアなど

[喪服]ワンピース(膝丈~8部丈)、ノーカラーorステンカラーのジャケット、黒ストッキング(肌色も可)

正喪服に準じた服装として各儀式に幅広く活用できる装いです。
そのため、30~40代女性であれば準喪服のワンピースを1着持っておくことが理想です。
装いとしては正喪服に比べ、多少の装飾性があり自由度が増します。
服・装飾共に正喪服に準じた素材がベースとなりますが、多少の透け感のあるレースや起毛のベロアなどもよいとされています。

略喪服(第三格式)

都合参列者の服装 急な弔問、お通夜参列、三回忌以降の法事を含む
服装:黒色orモノトーン、小装飾長袖がベース*リボン程度(フリルやレースNG)

[喪服]ワンピース(膝丈~8部丈)、ノーカラーorステンカラーのジャケット、黒スーツ(濃紺や濃グレー)、黒ストッキング(肌色も可)

正喪服や準喪服に比べ比較的緩く、アイテムの選択肢も増えます。
正喪服や準喪服に準じた装いがベースではあるため、モノトーンや少装飾がベターです。
バッグ・靴ともに布製品が理想とされていますが、光沢感や艶感の無い革製品も可能です。
ただし、革製品の場合は、爬虫類を含む「クロコダイル・スネーク・リザード」などの素材感が強調される革はNGです。
30代からの法要においては主催者側との関係性での参加も考慮した上で、準喪服にのっとったスーツや急なときに使用できる小物を持っておく事が大切です。

正喪服、準喪服、略喪服それぞれの、小物と装飾について

[小物] 小振り布製バッグ、5cm以内のパンプス(共に光沢無し)
[装飾]白・黒の真珠、黒石ネックレス(オニキスなど)・イヤリング

髪型は?ネイルは?喪服の装い以外にも、マナーやタブーな事を再確認

髪型について

喪服の装い以外にチェックしておきたいことの一つが髪型です。
各儀式で意識したい点は、「お辞儀」をする際や「お焼香」を上げる際などに邪魔にならないことです。

基本の髪型

パーマ(カール)や過度なヘアセットはせずに、肩よりも長い髪型は一つ結びにします。
綺麗に整えた統一感のある清潔感をもった髪型が法要では大切になります。

量が多い、長い、癖がある髪型

髪型によっては、ピンやバレッタなどを使用し、団子結びなどでまとめる事も必要です。
お団子をまとめる際は編みネットを使用します。

染色で明るい髪型

髪色が派手な方は、1日染めのスプレーなどを使用し色を押さえる配慮をもちましょう。

ヘアアクセサリーについて

ヘアアクセサリーは、光沢感の無い黒のバレッタやピンを使用しましょう。
デザインは花のデザインが主流で、次にリボンなどもあります。

ネイルについて

ネイルは派手な色やデザインはNGとし、オフ(落として)をしていく事が必要となります。
特に黒を主とした装いの中なので、装い全ての印象やマナーが悪い印象になります。

当日までに落とせない際(ジェルネイルなど)

前日または当日までにネイルサロンや自宅でオフが出来ない場合の対処法がいくつかあります。

1. 時間が少しでもある人は、薬局等で購入出来るネイル用コンシーラーを使用します。
2.時間がない人は爪の形に合わせて絆創膏を貼る方法で、指の肌色に合わせる事が出来ます。
3.黒グローブを使用します。

ぽっちゃり体型は気にしない!30~40代女性の喪服の選び方

喪服は黒がベースとなる為、シルエットが比較的ハッキリとしています。
シルエットの印象を和らげる喪服を選考することがポイントです。

① Aラインの膝丈プリーツワンピース

Aラインの中でも、ウエスト切り替えポイントがおへそより上の高い位置で、スカート部分にプリーツがあるものがよりシャープに見えます。反面、ボックスラインではシルエットが大きく見え、丈が長すぎると生地面積も大きくなり、重たい印象になります。

② 裾丈がおへそより上のジャケット

おへそ位置・または数センチの長さで短いアイテムを選んでください。
丈が長すぎるとシルエットが大きく見えてしまいますが、反面短すぎるとマナーが問われてしまいます。
さらにジャケットでは、パイピング等のデザイン性が無い濃黒のアイテムであれば、シルエットの印象をさらに和らげます。

③ 肌面積を少なく

肌面積が大きくなるほど、シルエットを強調してしまいます。
ポイントの1つ目としてデコルテの露出が少なく、首元が詰まったネックラインのワンピースやジャケットを選考する事です。2つ目に、比較的濃い目のストッキングを合わせる事です。3つ目に、ラウンドトゥのパンプスよりも、「ポインテッドトゥ」もしくは「アーモンドトゥ」を選びます。

スタイリストおすすめ!「ぽっちゃり」を気にせず着用出来る喪服4選

前開閉で着脱も楽に出来るワンピース


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前でファスナーの開閉が出来る、着脱も非常に楽に出来るワンピースです。
ファスナーを締めると、ドレープによる緩やかな縦のラインが出ます。
高級感を感じさせるジョーゼット素材も、柔らかさのある雰囲気と体型シルエットを和らげてくれます。

洗濯機で洗えてクリーニング要らずなワンピースのアンサンブル


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洗濯機で気軽に洗う事が可能な、ジャケットと前開きのワンピースです。
夏場なども気軽に洗える事ができ、汚れ等が付着しても洗濯後には翌日着用が可能です。
ジャケットのオンオフで、オールシーズンを通した臨機応変さのある喪服です。

体型変化にも寄り添うストレッチロング丈ジャケット


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体型の変化にも一つ持っておくと安心できるロングジャケットです。
身体に沿ったパターン設計とダーツが施されている為、体形の変化におけるシルエットを整えてくれます。
また、ストレッチ性がある素材のため、自然な伸縮性により動きやすさをより感じる事ができます。

儀式に合わせてデザインを変えるパンツスーツ

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身体に沿った5体面仕上げにより、自然なフィット感とすっきりとしたシルエットを満喫できます。
またブラウス部分の前レースが取り外し可能の為、儀式に合わせた臨機応変な着こなしも可能。
合わせて、体形の変化や季節に合わせた着こなしをする事ができます。

各シーンで使いまわせる!マナー厳守な必須小物

バッグはシンプルの中に大人の品をプラス

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正装シーンでは、マナーやタブー回避に装飾の無いシンプルなバッグが主流です。
30代からは+品を取り入れる事で、自立した大人としての姿勢を表現する事ができます。
パイピングによるワンポイントのデザインにより、着やせスタイリングにもメリットがあります。

儀式や各フォーマルシーンで活用できるパールセット

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弔事や各フォーマルシーンで持っておきたいパールの装飾品です。
「セット」で持っておく事で、バラで揃えるよりも統一感を演出します。
対比するホワイトパールよりも、見栄えや質が問われにくいブラック系パールも安心の使用感があります。

3wayの使いまわし、5cm厳守のプレーントゥパンプス


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喪服の正装でも、5cm以内のヒールの高さは厳守。
各シーンでのマナーや所作をサポートしてくれる3wayストラップは、臨機応変さを満喫できます。
長時間立つ事を想定し、疲れにくいインナーソールを選ぶ事はフォーマルシーンにおいて大切です。

その場にあった服装を

弔事における喪服、各儀式によるフォーマルシーンでは、場ごとに相応しい装いが最低限必要です。
相応しい装いには、マナーや礼儀が内包されており、年齢に応じた姿勢が問われています。
年齢に伴い、見栄えの変化を順応させる事は非常に大切な事です。
共にこれまでの表層的な正装から、相手を思いやる細やかな拘りが理想的な着こなしに繋がります。

ニッセンの喪服一覧→
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宗 輝

宗 輝

ファッションスタイリスト歴10年以上。 メディアスタイリングを主に、ブランド・企業・個人のパーソナルファッションスタイリング、イメージコンサルティング、ブランディング、地方活性プロジェクトなどでも活動中。 都内を中心とした個人向けファッションコーディネート・パーソナルファッションスタイリングサービス、「SENSUOUS(センシュアス)」のオーガナイザーを務める。 http://sensuous.info/